柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2012年6月5日(火)

“伝統文化「歌舞伎」に親しむ ” 潜入レポート~1日目~

3回にわたり歌舞伎の魅力を紹介する、“伝統文化「歌舞伎」に親しむ”に、

歌舞伎初心者が潜入してきました!

伝統文化を紹介する公演で、北野生涯教育振興会が主催し、目黒区教育委員会と

目黒区芸術文化振興財団が共催しています。

 

4年目にあたる今年のテーマは、歌舞伎です。

伝統文化に興味はあっても、気軽に楽しむ機会のない方にピッタリの公演です。

1日目(6月1日)は、「歌~音があらわす世界観」を学びます。

しとやかな風情の和服姿の講師、金森和子先生のお話のあと、

現代風に言えば、BGMや舞台効果音を奏でる黒御簾(くろみす)の方々の

実演&お話を伺いました。


歌舞伎に欠かせない唄、囃子(はやし)や三味線は、舞台の下手側に設えた小部屋で演奏され、

舞台側の格子窓に黒い御簾がかかっているためこの小部屋を「黒御簾(くろみす)」と呼び、

ここで演奏される方々を総称するようになったのだそうです。

初めて間近で見る、和楽器の数々、それぞれの音の違いに目を見張るばかり。

写真の一番奥の大太鼓に至っては、水音から雷、そして波の音ばかりか、

雪の降る音まで表現するのだそうです。

普段は聞きなれない唄の内容にも、耳を傾けてみると、、、

音と歌詞で想像力が掻き立てられ、情景が目に浮かんできます!



最後は、司会の杵屋十三郎さんの軽妙な語り口で、

東海道五十三次を旅する弥次さん喜多さんに、私たちもお伴しました。

日本橋をスタートし、品川、大磯、小田原、岡崎、名古屋を経て京都への長旅です。

時には浜辺でカニと戯れ、時には旅の退屈を早口言葉で紛らわせ、

各々の城下町で宴を楽しみ、京都・祇園で賑やかに打ち上げて旅を終えました。

 

楽しくも、興味深い2時間の旅でした。

 

 

事業課 谷澤