柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2012年7月4日(水)
"伝統文化「歌舞伎」に親しむ"潜入レポート~3日目~
テーマは、「伎-わざのユニークな発想」
歌舞伎床山の那須 正利 氏を迎えての、いよいよ最終日です。歌舞伎の鬘(かつら)は、
演目が決まると、鬘屋と床山は俳優と3人で「鬘合せ」をするそう。
鬘屋が俳優ごとにオーダーメイドで作成し、
床山が役に合わせて結い上げ、日々の手入れと楽屋での掛け外しをします。
鬘の材料は、その多くが人毛を使い、
「鏡獅子」などの長い毛は、昔からチベット原産のウシ科の動物「ヤク」の
毛を赤や白に染めているのだそうです。
お話を伺っていて、とてもユニークだなと思ったのは、
劇中の場面を、よりドラマチックにするための仕掛けです。
鬘に仕掛けを施して、演じている途中で髪型を変化させる、
”がったり゛や゛捌き(さばき)とのご説明でした。
”がったり゛・・・仕掛けを引きぬくと、鬘の一部がはらりと落ちる
”捌き゛・・・仕掛けを引きぬくと、鬘が元結から崩れて身体の動きによってばさりと落ちる
第2部では、レクチャーいただいた鬘の数々を、実際に参加者に掛けていただきました。
ちなみに、鬘を身につけることを「鬘を掛ける」というのだそうです。
みなさん、なかなか決まっていますね。
掛ける前と後では、みなさんの目の輝きが違っていました!
向かって右側の「お三輪の鬘」の女性には、
先ほどの”捌き(さばき)”を体験していただきました。
掛ける前と後では、みなさんの目の輝きが違っていました!
向かって右側の「お三輪の鬘」の女性には、
先ほどの”捌き(さばき)”を体験していただきました。
まず、両耳の後ろにある仕掛けを引くと、
両側のこめかみのひと束だけが、ストンとおちます。
次に、首を大きく前に傾けると、バサッと捌けました。
”捌けた”とたんに、髪を飾る赤い鹿の子もおちて、
思わす客席から、「キレイ!」との歓声があがりました。
さばけた鬘を、床山の那須さんに元のとおりに
戻していただきます。
鮮やかな手際で、みるみる内に出来上がります。
赤い鹿の子は、うまく落ちるように結ばないそうです。
髪の毛の1本1本が美しく整い、つややかです!
最後は、金森和子先生の、
一流の職人に支えられている歌舞伎をどうぞご贔屓(ひいき)に!とのお言葉に、
みなさんうなずきながら、大きなの拍手とともに公演終了となりました。
私のような初心者でも興味深い体験ができる、
北野振興財団の伝統文化を紹介するこのシリーズは、来年も開催予定とのこと。
テーマはまだ決まっていないそうですが,
募集の際には区報や財団発行のアートレターに掲載いたします。
毎年、すぐに募集定員を満たしてしまう人気公演ですので、
掲載されたら是非ともお早めに申込ください。
どうぞ、こちらもご贔屓に!!
事業課 谷澤(やざわ)
両側のこめかみのひと束だけが、ストンとおちます。
次に、首を大きく前に傾けると、バサッと捌けました。
”捌けた”とたんに、髪を飾る赤い鹿の子もおちて、
思わす客席から、「キレイ!」との歓声があがりました。
さばけた鬘を、床山の那須さんに元のとおりに
戻していただきます。
鮮やかな手際で、みるみる内に出来上がります。
赤い鹿の子は、うまく落ちるように結ばないそうです。
髪の毛の1本1本が美しく整い、つややかです!
最後は、金森和子先生の、
一流の職人に支えられている歌舞伎をどうぞご贔屓(ひいき)に!とのお言葉に、
みなさんうなずきながら、大きなの拍手とともに公演終了となりました。
私のような初心者でも興味深い体験ができる、
北野振興財団の伝統文化を紹介するこのシリーズは、来年も開催予定とのこと。
テーマはまだ決まっていないそうですが,
募集の際には区報や財団発行のアートレターに掲載いたします。
毎年、すぐに募集定員を満たしてしまう人気公演ですので、
掲載されたら是非ともお早めに申込ください。
どうぞ、こちらもご贔屓に!!
事業課 谷澤(やざわ)