柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2017年1月11日(水)
新春爆笑三人会で初笑い2017
春風亭小朝・三遊亭円楽・春風亭昇太 新春爆笑三人会
2017年1月6日(金) 13:30開場 14:00開演
大ホール
【出演】春風亭小朝、三遊亭円楽、春風亭昇太、春風亭昇市(前座)、翁家勝丸社中(太神楽)
【協賛】自由が丘 蜂の家
■演目
一、春風亭昇市(前座) 「桃太郎」
一、三遊亭円楽 「行ったり来たり」
一、春風亭小朝 「抜け雀」
~仲入り~
一、翁家勝丸社中 「太神楽」
一、春風亭昇太 「猿後家」
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めぐろパーシモンホール恒例新春落語。
快晴の空の下、2017年初笑いを楽しみに多くのお客様が来場されました。
今回のお囃子は舞台袖での生演奏です。
太鼓と三味線の音がホールに響き、いよいよ開演。
まずは前座の春風亭昇市さん。演目は「桃太郎」です。
ある父親が、眠れないと訴える息子に昔話の「桃太郎」を話して寝かしつけようとするが、息子は「話を聞くことと寝ることは同時にできない」と理屈っぽく反論する。父親は困りつつ話を始めるが、「昔々……」と言えば「年号は?」、「あるところに……」と言えば「どこ?」、「おじいさんとおばあさんが……」と言えば「名前は?」といちいち聞くので、話がまったく進まない。それでも強引に話を進めようとする父親に対し、息子は子どもとは思えないほど論理的に「桃太郎」の解説を試みる。。。と言う落語です。
続いては円楽師匠。演目は「行ったり来たり」です。こちらの演目は、桂枝雀師匠の創作落語で、言葉選び、言葉遊びがポイントの落語です。
今ペットを飼っているという男、どんなものを飼っているのかと尋ねると、出たり入ったりしている「いたりきたり」と、行ったり来たりしている「でたりはいったり」を飼っているという。どっちもイタチを小さくして白くして毛を長くしてフワフワしたような感じのもの。名前が逆ではと尋ねるが、それは人間の勝手にはならないと言う。餌にやっているのが「とったりみたり」。他に、ナマコを小さくして白くしてフワフワしたような「ぬらりくらり」と「にたりよったり」も飼っている。これらの餌は 「くたりくわなんだり」で、2匹とも食たり食わなんだりしている。。。と言う落語です。
円楽師匠らしい文学的な落語で、お客様もじっくりと聴き入っていました。
前半最後を締めるのは小朝師匠です。演目は「抜け雀」です。
小田原の旅籠に泊まった絵師が宿代代わりに襖に墨で沢山の雀を描いた。朝、雨戸を開けに行くと、雀が一斉に外に飛び出したとか。それが評判になって旅籠は大繁盛。しばらくして、とまらずともよいので、絵を見せてほしいという老人が来た。その客は、その雀を見ると、留まる所が無いから死んでしまうと言って、墨で篭と止まり木を書き足す。60日後再来した雀の絵師がその後どうなったのかと聞き、止まり木と篭がかかれたふすまを見て、「親不孝をした」と言って泣く。宿の亭主が、そんなことは無い、評判じゃないかと言うと「親を駕籠かきにしてしまった」と言って悲しむ。。。と言う落語です。
小朝師匠の軽妙な語り口はさすがです。
仲入り後は、翁家勝丸社中による太神楽です。
新春を華やかに彩るさまざまな芸にお客様も拍手喝采!
2017年新春爆笑三人会の最後を飾るのは昇太師匠です。演目は「猿後家」です。
さる商家の後家さん(未亡人)は、後ろ姿は実に見事だが前から見ると猿に似ている。そこでついたあだ名が猿後家だった。当の後家さんにも、そのことが耳に入ってしまいます。植木屋がつい「百日紅(さるすべり)」と口にすると・・・、出入り禁止にされてしまった!そこへやって来たのが貸本屋の源公だった。幇間並みのヨイショの達人の源公。後家さんが喜びそうな言葉を次々と披露する。「でも、源さん久しぶりね。どうしてたの?」と別の話題を振られ、そこでボロを出してしまい。。。
大人気テレビ番組の笑点メンバーを枕にお客様を爆笑の渦へと巻き込みました。
お帰りの際には、ご協賛してくださいました自由が丘 蜂の家様のまゆ最中を抽選で30名様にお渡しいたしました。
今回の新春落語も大盛況、大好評、大笑いの中幕を閉じました。
寒風の中ご来場いただきまして誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
次回のめぐろパーシモンホールで開催される落語公演をぜひお楽しみください!
事業課 濱