柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2018年11月23日(金)

「村上友晴―ひかり、降りそそぐ」展 ミュージアムコンサートを開催しました

日時:2018年11月23日(金・祝)19:00開演
会場:目黒区美術館 B展示室

 

【出演】
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ
superius〈スペリウス〉:花井尚美 安邨尚美
altus〈アルトゥス〉/tenor〈テノール〉:富本泰成 及川豊 櫻井元希
bassus〈バッスス〉:花井哲郎 (Maestro di Cappella=音楽監督)

【曲目】
聖母のミサ
1.入祭唱「めでたし 聖なる産みの母」(グレゴリオ聖歌)
2. キリエ(グレゴリオ聖歌と即興和声)
3.グロリア(聖母の挿入句~トロープス~付き グレゴリオ聖歌)
4.集祷文(祈祷)
5.使徒書朗読
6.昇階唱「あなたは祝福された、敬うべきかたです」(グレゴリオ聖歌)
7.アレルヤ唱「お産みになった後も」(グレゴリオ聖歌)
8.福音書朗読
9.クレド(グレゴリオ聖歌)
10.ギヨーム・デュファイ(1398?-1474)「花のなかの花」
11.叙唱
12.サンクトゥス(グレゴリオ聖歌)
13.主の祈り
14.アニュス・デイ(グレゴリオ聖歌と即興和声)
15.聖体拝領唱(グレゴリオ聖歌)
16.ギヨーム・デュファイ「めでたし おとめ」
17.拝領後の祈り
18.閉祭唱
19.ギヨーム・デュファイ「あがない主を育てた母」

めぐろパーシモンホールと目黒区美術館の共同企画として毎年開催している、ミュージアムコンサート。
今回は、目黒区在住の日本作家・村上友晴(1938~)の個展「村上友晴―ひかり、降りそそぐ」展の会期中、閉館後の展示室でコンサートを開催しました。

村上友晴は、ペインティングナイフで一点一点絵の具を置き、黒色あるいは赤色で画面を埋め尽くした作品を創ってきました。また、紙の表面にニードルや鉛筆でわずかずつの痕跡を集積させていくような手法を用いた創作も展開しています。
一見すると静謐な面持ちながら、膨大な時間と淡々と積み重ねられた細やかな行為が刻まれた画面に対していると、圧倒されるような感覚も覚えます。

そんな作品が並ぶ美術館の夜、カーペットがはがされ表出したコンクリートの床が石造りの教会を想起させる展示室に、祈りの歌声が響きます。

出演は、古楽を専門とする声楽家グループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」。
グレゴリオ聖歌や、中世からルネサンスへの転換期に活躍したデュファイの作品などがミサの形式をとって演奏されました。

終演後には多くの方が譜面台の周辺に集まり、見慣れない楽譜に興味津々の様子でした。

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