柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2021年8月10日(火)
子どものためのワークショップ2021 演劇&ダンスワークショップ発表会「2021年ぼくらの旅」
「子どものためのワークショップ2021 演劇&ダンスワークショップ発表会」が7月24日(土)に行われました!
演劇とダンスという二つのジャンルが融合する全5日間のワークショップ。
発表会は、参加者の本気と本気がぶつかり合ったワークショップの成果発表の場として、
期間中に創作した作品を上演しました。
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日時:2021年7月24日(土)開演14:00
会場:めぐろパーシモンホール 小ホール
作・出演・演出:公募による中学生から高校生ワークショップ参加者17名
構成・演出:大池容子(うさぎストライプ主宰、劇作家、演出家、アトリエ春風舎芸術監督、青年団演出部)
振付:香取直登(ケミカル3主宰、振付師、ダンサー、コンドルズメンバー)
アシスタント・演出助手:小瀧万梨子、金澤昭
振付助手:ジントク
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
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ふしぎなタクシー
上演作品「2021年ぼくらの旅」
今回のワークショップのテーマは「旅」。
「気軽に旅に行けない今、身近な場所に目を向けて嘘と現実の間を旅してみる」というコンセプトのもと、参加者たちはワークショップ初日より、「身近なもの」から想像力を働かせる個人ワークやグループワークを繰り返し、そこで生まれた彼らのアイディアがベースになってこの作品は形作られていきました。
「観光タクシー」チーム
「観光バス」チーム
「人力車」チーム
「2021年ぼくらの旅」に連れていってくれたのは、
「観光タクシー」「観光バス」「人力車」の3種類の乗り物。
実はワークショップ期間中、参加者たちには講師の大池さんから、パーシモンホールと自宅の間で「気になった場所」を撮影してくるという宿題が出されていました。
今回の旅は、その場所が実は「不思議な観光名所」であるという設定で、それぞれの乗り物でそれらスポットを巡り、最後には遥か遠い宇宙へ足を踏み入れる、というユーモア溢れる作品になりました。
「不思議な観光名所」の写真は、どれも参加者一人ひとりの個性が際立つものであり、発表会では一部の名所の紹介となりましたが、
ワークショップ中の個人ワークでは、皆発想力豊かなガイドを披露してくれました。
これもInstagramやTik TokなどのSNSで、写真や動画を自在に操って自分の日常を共有することが身近な世代だからこそなのかもしれません。
アフタートーク
発表会後のアフタートークでは、ワークショップや日頃の活動に対する参加者たちの率直な思いを聞くことができました。
コロナ禍での活動機会の減少からこのワークショップへ参加を決めた子が多く、このような状況下で演劇やダンスができたことが嬉しかったという感想が多くありました。
また、演劇やダンスが未経験だったり、苦手意識を持っていた参加者の中には、今回の創作を通じて自身の中の新しい扉を開くことができたと語ってくれた子もいました。
ダンスパート
ワークショップ初日の休憩では無言の時間もありましたが、発表にむけてグループワークを重ねていくうちに徐々に打ち解け合い、発表会の開演直前まで皆で演技やダンスの確認をしたり、ワークショップ中に行ったゲームでお互いの緊張を解し合ったりと、講師の方々も驚くほどのチームワークと成長を見せてくれました。
演劇とダンスが融合したワークショップというと、どのようなワークショップなのか想像しづらいように思われるかもしれませんが、振付助手のジントクさんは「動作自体が演技でありダンス。日常生活においてコミュニケーションをとることと、演劇もダンスも変わりはない」とおっしゃっていました。
17名の参加者たちの本気と本気がぶつかりあった「2021年ぼくらの旅」が、かけがえのない思い出となり、今後の人生の糧となってくれると幸いです。
参加者のみなさん、5日間本当にお疲れさまでした!
事業課 吹田