10/3発行の財団情報紙「ART LETTER」に、「未来の音」第34回公演にご出演いただくヴァイオリニストの北川千紗さんからコメントをいただきましたのでご紹介します。

ART LETTER vol.77のPDFはこちら

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皆様こんにちは。ヴァイオリニストの北川千紗です。
この度、めぐろパーシモンホールで素晴らしい演奏会シリーズに出演させていただけることとなりました。

2020年から新型コロナウィルスが拡がり、今世界中が混乱の中をもがいています。
演奏家の私たちには一体何ができるのか、そんなことを考え続けて早1年半が経ちました。
自粛期間、音楽を聴いたり映画を見たり本を読んだり、工作や手芸をしてみたりなど、コロナ前までには費やしたことのないほどの膨大な時間を過ごしてきました。
そしてコンサートやコンクールが軒並み中止や延期になる中、舞台での生演奏を聴いてくださった方々からは沢山の励ましのお言葉をいただきました。
昨今SNSなどではコロナ対策批判や誹謗中傷などの悲しいコメントを見ることもあります。この1年半は自分が生きてきた中で1番人の心や感情について深く考えた期間でもあったと思います。

このような混沌とした状況下で試行錯誤しながらステージの経験をさせていただけること、そしてここまでご来場くださるお客様に音楽をお届けできることに深く感謝いたします。
今回のプログラムは前半にバッハの無伴奏ソナタ第一番、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第三番を、後半にはレスピーギのヴァイオリン・ソナタを演奏いたします。日々作り上げております「演奏」というフィルターを通して素晴らしい作曲家たちの創作活動の一部を皆様にお楽しみいただけましたら幸いです。

北川千紗

日時：　2021年11月20日（土）15時開演
会場：　小ホール
チケット：　全席指定2,800円《発売中》
出演：　北川千紗（ヴァイオリン）、三又瑛子（ピアノ）

◆プログラム
J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
ベートーヴェン：ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 Op.30-3
ブラームス：ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
レスピーギ：ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110

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