柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2022年10月3日(月)
めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~「原田慶太楼×ぱんだウインドオーケストラ」リハーサル
広報ボランティアレポート
めぐろパーシモンホールでは、ホールの活動をより多くの方々に知ってもらうための広報にご協力いただく「広報ボランティア」制度を導入しています。
今回、9/3~4に開催された「めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~」についてのレポートを広報ボランティアの方々に書いていただきました!
本番直前のリハーサルを見学しました。
11時にスタート。大ホールの扉を開けると、いきなり正面上方からトランペットの真っすぐな音が届いてきました。クラリネットとサクソフォンの合奏では旋律に合わせた奏者の統一感のある動きがまるで寄せたり返したりする波のよう。現在目覚ましい活躍を続ける指揮者原田慶太楼さんのラフな上下黒の後ろ姿が中央にあります。その右横にぱんだウインドオーケストラのコンサートマスター上野耕平さんがサクソフォンを抱えて座っていました。
観客が入っていないので音の吸収が少なく音が大きく響き渡ります。全員で演奏しているときはまさにその音量に圧倒されました。
途中10分間の休憩時間には、クラリネット、木琴、フルートはひたすら練習していました。楽器の手入れをしている人もいました。休憩中や演奏のすき間時間に原田さんはよく上野さんと話をしていました。
指揮台には分厚いファイルがありました。指揮者はこんな大量の資料を見ながら指揮をするのですね。原田さんは音を小さくするときは姿勢を低くします。指揮棒だけでなく体全体を楽器の方にグイっと向けることもあります。腕を大~きく広げる、伸び上が~る、体全体を左右にゆ~らゆ~ら動かす、指揮棒をシュッと突き出す。指揮者がこんなに運動をしていたとは驚きです! ハープ、コントラバス、ドラム、マリンバなどへの細かい指示も忘れません。1台しか無い楽器だからこそその音は重要なのでしょう。
音を奏でるのは楽器奏者ですが演奏を作るのは指揮者なのですね。 指揮者は強弱やテンポなど細かく脚色をして自分の望む形に仕上げていく、その過程がリハーサルを通してわかりました。
さあ、リハーサルの最後は目黒区第十中学校吹奏楽部とのコラボ曲です。クラリネット、サクソフォン、チューバ、フルート、トランペット、トロンボーン、ドラム、太鼓などで子供たちはぱんだウインドオーケストラの団員に挟まれて演奏しました。中学生が団員と交流できるのはこのリハーサルが最後。勇気を出して話しかけるよう子供たちを促す原田さん。楽器の使い方を訊いたり談笑したり、短い時間でしたが子供たちは団員と話ができました。
リハーサルが終了したのは午後1時近くです。このあと皆さんは昼食を摂り2時からはいよいよ本公演です!
文:広報ボランティア 道野
写真:広報ボランティア 中澤