柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2023年5月9日(火)
「第12回めぐろパーシモンホール避難訓練コンサート」に参加して②
広報ボランティアレポート
めぐろパーシモンホールでは、ホールの活動をより多くの方々に知ってもらうための広報にご協力いただく「広報ボランティア」制度を導入しています。
「第12回めぐろパーシモンホール避難訓練コンサート」の様子を、広報ボランティアの方にレポートしていただきましたので、2回に分けてお届けします。
①から続く⇒
休憩後、ホールに戻ってから消防署の訓練担当からの講評と警察のふれあいポリス担当者からのお話がありました。
消防からは身の安全をはかることを優先し、誘導員の掛け声をよく聞くことが大切であること、警察からは避難の際には「押さない、かけない、しゃべらない、戻らない」が大事、そして普段から避難場所を確認しておくことが大切であることなどが話されました。
今回は訓練ですから、みなさん先を急ぐこともなく落ち着いていて、特に問題なく無事に避難できましたが、実際にはけが人もいるでしょうし、混乱していてもっと複雑な状況があるはずです。
今年は「関東大震災発生から100年」という年だそうです。具体的なイメージを持って、その時どうするかを考え準備しておくことが必要だと感じました。
講評が終わって演奏再開です。もう非常ベルが鳴ることもないので(でも、実際はあるかも・・・)曲に集中できます。
3曲目はJ.ハンセン《ヴァルドレス》。訓練の緊張をほぐすようなのびやかなメロディーで始まり、青空に映える残雪のある山の稜線を見ながら、仲間と語り合い歩いていくような感じの曲です。
4曲目のA.マルケス《ダンソン第2番》は南米のダンス音楽。
ゆるやかなキューバンリズムから始まり、繰り返す転調で徐々にエネルギッシュになっていく軽快なラテンのダンスを見るようでした。
そして5曲目はなつかしい日本の歌曲のメドレー、真島俊雄編《あの日聞いた歌》。
ふるさと、浜辺の歌、椰子の実、赤とんぼ、春の小川、花。それぞれのメロディーが真島の編曲によって普段とは違う表情を見せ、とても楽しく聴きました。
最後はお馴染みのJ.P.スーザ《星条旗よ永遠なれ》です。
これも真島のトリッキーな編曲で、今までにない《星条旗よ永遠なれ》でした。
メインの音域は北部、ピッコロやフルートは南部、低音は西部を表し、1つになったアメリカを象徴する曲だそうです。これも初めて知りました。
最後は会場も一緒になって手拍子を打ち、舞台でもスタンディングで演奏。会場が一体となって盛り上がりました。アンコール曲は、J.プレス《ウェディング・ダンス》でした。
避難訓練コンサートは今年で12回目ですが、このように観客も参加して実際の行動を伴う訓練は他ではあまり行われていないということです。
災害はいつおこるかわかりませんし、今回も3曲目以降に実際の地震があったとしても不思議ではありませんでした。常に準備をし、心構えを作っておくことが必要ですし、繰り返し訓練しておくのと、全くやっていないのとでは、その場にあたっての行動に差が出てくるものです。このようなコンサートが、毎年継続して行われていることはとても意義深いことだと思いました。
(広報ボランティア 中澤)