柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2024年11月1日(金)
「めぐろで第九2024」マエストロによる合唱指導(1回目)
広報ボランティアレポート
めぐろパーシモンホールでは、ホールの活動をより多くの方々に知ってもらうため、広報活動にご協力いただく「広報ボランティア」制度を導入しています。
今回は「めぐろで第九2024」(12月1日開催)に出演する指揮者、出口大地さんによる「公募によるめぐろで第九合唱団」への1回目の指導の様子をお届けします。
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開催日:2024年10月14日(月・祝)
会 場:めぐろパーシモンホール 小ホール
指 導:出口大地(指揮)、浅井隆仁(合唱指導)、藤井麻理(ピアノ)
合唱団:公募によるめぐろで第九合唱団、東京音楽大学
公演日:2024年12月1日(日)15:00開演
会 場:めぐろパーシモンホール 大ホール
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10月14日(月)3連休の最終日、めぐろパーシモンホール小ホールで行われた第九の合唱練習を見学してきました。
一般公募で集まった、中高校生から70代までの約100名の合唱団。既に7回の合唱練習を経て、今日は東京音楽大学の学生20名が加わり、マエストロとの初練習です。
13時半、合唱指導の浅井先生、ピアノの藤井先生と共に練習スタート。
深呼吸、腕や首を回し、頬や眉毛を上げる顔の体操をして、体全体を緩めてから発声練習です。
2度音程、5度音程の反復、三和音、音階の1オクターブ超の上り下り。母音を変えながら発声していきます。
声帯も体も温まったところで、マエストロの出口大地氏が拍手で迎えられます。
黒ジャケット、黒パンツに白いTシャツとスニーカーが映えるカジュアルな装いの若手指揮者。低音ボイスに柔和な語り口で「私の指導は怖くないので‥」の一言。一気に場が和みます。
「では、少し聴かせてください。Mの6つ前から」
ピアノ伴奏が始まるとホ−ル中に声が響き渡ります。
「今日はまだ練習の折り返し地点なのに良く歌えてますね」とマエストロ。
そしてセクションごとに区切りながら練習していきます。
sf(スフォルツァルド)やスタッカートの歌い方、言葉を音符にのせる時のスピードや子音と母音のバランス、言葉の響かせ方、歌う時と話す時の単語の響かせ方の違いなど、楽譜上の注意点を細かく指導。さらに表現の仕方の指導が続きます。
「ドイツ語の意味を感じて発声するように!」
「ここは地響きのように空間を満たすように! 平べったい感じではなく縦に響く感じで!」
言われる度に団員の声に厚みが増していきます。
マエストロの指揮に導かれて徐々に歌い方が変化していき、曲の最後に向かってエネルギッシュな歌声になっていきます。
最後に「旋律は大事だけれど皆でハ−モニ−を作って行く事が大切。宗教的な響きが求められる所は厳かな雰囲気を作ること、歌うことに必死にならず、他の声部を聴くこと」など、たくさんのアドバイスをいただきました。
終始和やかな雰囲気の中で行われた練習は、「今、これだけ出来ていれば本番は良い演奏になります。11月末の練習でまた会いましょう!」のマエストロの言葉で終了。
12月のコンサートで、さらに磨きのかかった歓喜の歌を聴くのが待ち遠しいです。
(広報ボランティア 津端)