未来の音シリーズ vol.38　鈴木愛美〈ピアノ〉
2024年10月20日（日）

〈Program〉
シューベルト：高雅なワルツ集（12のレントラー） D 969 op.77
フォーレ：ヴァルス＝カプリス 第2番 変ニ長調 op.38
ラヴェル：高雅で感傷的なワルツ
シューベルト：ピアノ･ソナタ 第18番「幻想」ト長調 D 894 Op.78

♪アンコール

ショパン：黒鍵のエチュード op.10-5　変ト長調
シューベルト：楽興の時　D 780-3 Op.94-3　ヘ短調

この日の小ホールは、鈴木愛美さんが奏でる美しいピアノの音、紡ぎだす音楽に聴き手が呼応し、空間が良い意味での緊張感に満たされていた印象でした。
シューベルトからのワルツの系譜をたどり再びシューベルトに還るプログラムから、アンコールの軽やかな「黒鍵」、「楽興の時第３番」まで、このピアニストの現在の魅力を存分に味わえたのではないでしょうか。

写真：宮地たか子