柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2018年1月11日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立第十中学校

目黒区立 第十中学校 2年生125人
日時:2018年1月11日(木) (1)9:50~10:40/(2)10:50~11:40/(3)11:50~12:40/(4)13:40~14:30
出演:白石光隆(ピアノ)
【プログラム】
J.S.バッハ=コルトー: アリオーソ
モーツァルト:ピアノソナタ8番 イ短調 K.310より 第1楽章
<ピアノ解体ショー>
ラフマニノフ :前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2
作曲 シューマン、編曲 リスト:献呈
ガーシュイン :劇場街のざわめき
*****
昨年度に続き、ピアニスト白石光隆さんの母校である目黒区立第十中学校でアウトリーチプログラムを実施しました。
最初はバッハ作曲のアリオーソ。
「小さい歌」の通り短い曲ではありますが、静かに紡がれる音に耳を澄ませる生徒の皆さんを演奏会へと導きます。

次にモーツァルトのピアノソナタ8番。
ソナタとは曲の形式を表しており、2つのテーマによって成り立っていますが、
ここで白石さんから聴く時のワンポイントアドバイス!
最初に2つのテーマを弾いてくださり、この異なるテーマが曲中でどのように展開していくのかを楽しんでほしいとお話がありました。
ただ聴くだけでなく、どのように曲が出来ているのかを楽しみながら聞くのもクラシックの面白いところですね。

次に楽器の紹介です。
身近にあるピアノですが、どのように音が鳴るのでしょうか?
実際にピアノを解体して、音の出る仕組みを分かりやすく解説します。

音の出る仕組みを勉強した後は、
シューマンが結婚相手であるクララに贈った歌曲集『ミルテの花』の1曲目「献呈」です。
シューマンの恋バナを交えながら楽しく曲の紹介をしてくださいました。
今回は、リストが編曲したピアノバージョンを聴いていただきますが、
リュッケルトが作詞した「献呈」の詩を男子生徒さんに読み上げてもらい、それを受けて演奏がはじまりました。
シューマンの愛や情熱、クララに対する感謝の思いが伝わる素敵な作品です。
40分という短い時間ではありますが、音楽の楽しみ方や知識が詰まった濃厚な時間を過ごせました。
白石さん、ありがとうございました。
担当 井上