柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2018年12月1日(土)
【アウトリーチプログラム】目黒区立中根小学校
目黒区立中根小学校 4年生 61名
日時:2018年11月30日(金)13:50~14:50
出演:ヴァイオリン 白井圭 / ピアノ 津田裕也
【プログラム】
ルクレール: ヴァイオリン・ソナタ Op.9 第3番
ラヴェル: ヴァイオリン・ソナタ
ゴダール : 歌劇「ジョスラン」より 子守歌
プーランク: 「仮面舞踏会」より 第4曲 バガテル
サン=サーンス作曲/イザイ編曲:ワルツ形式の練習曲による奇想曲
♪みんなで一緒に
高野辰之 作詞/岡野貞一 作曲: もみじ
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
共催:NPO法人 子どもに音楽を
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小春日和の11月最終日、中根小学校4年生の子どもたちに、ヴァイオリンの白井圭さんとピアノの津田裕也さんの演奏を聴いてもらいました。
まずは、本日のプログラムについて、すこしお話。
子どもたちが知らない曲が並んでいますが、すべてフランスの作曲家の作品です。
さっそく聴いてもらいましょう。
1曲目の作曲家ルクレールは、J.S.バッハと同時代の作曲家です。
続いては、ぐっと現代に近づいて、20世紀初頭に活躍したラヴェルのソナタ。同じフランスといっても雰囲気はまったく異なります。
曲の合間に、楽器についてのお話。
白井さん「ヴァイオリンの弦は4本です。ピアノは鍵盤が88ありますが、それではピアノの内部に張ってある弦の数は?」
子どもたち「88本!!」
白井さん「ブー。残念。」
津田さん「約230本、張ってあります。ひとつの鍵盤に対して張られている弦は、場所によって1本だったり、2本だったり3本だったりします。興味のある人は後でのぞいてみてください。」
といったやりとりも。
ヴァイオリンの一番高い音は?という質問に、実際に音を出してみます。
ゴダールのオペラからの美しい作品や、六人組と呼ばれた作曲家のひとり、プーランクのすこし変わった印象の曲、そして、ヴァイオリンの超絶テクニック満載のサン=サーンス(イザイ編曲)の曲など、ヴァイオリンとピアノによる多様な音楽に触れました。
そして最後は、子どもたちがいま授業で練習しているという「もみじ」を一緒に演奏。
1組と2組で2つに分かれて歌って、終わりです。
のはずが、歌いだしの順番を入れ替えてもう1回歌いたいというリクエストが出たので、もう1度、もみじを歌って終了。
冬の間中、散りそうにない元気なもみじでした。
聴きなれない曲ながらも、先入観なく、目の前の演奏に聴き入る子どもたちのまなざしが印象的でした。
事業課 小比類巻