柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2019年1月11日(金)
【アウトリーチプログラム】目黒区立第十中学校
目黒区立第十中学校 2年生 100人
日時:2019年1月11日(金) 10:50~10:40、11:50~12:40、13:40~14:30
出演:白石光隆(ピアノ)、田中靖人(サクソフォン)
【プログラム】
V.モンティ:チャルダッシュ
G.ビゼー:「アルルの女」第2組曲より 間奏曲
D.ミヨー:スカラムーシュより 第3楽章 ブラジレイラ
<ピアノ解体ショー>
S.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2
G.ガーシュイン(真島俊夫編曲):ガーシュインカクテル
主催:公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団
後援:目黒区教育委員会
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年が明けた1月11日、第十中学校でのアウトリーチを実施してきました。
今回も第十中学校出身のピアニスト 白石光隆さんとサクソフォン奏者の田中靖人さんにお越しいただきました。
最初に聴いていただいたのは「チャルダッシュ」
軽やかで華やかな音楽が楽しい時間へと誘います。
まずはサクソフォンのお話から。
170年前の1846年アドルフ・サックスの手によって誕生したサクソフォン。
当時は軍楽隊の野外演奏等で使用され、主に木管楽器と金管楽器の橋渡しを担っていました。
1870年代に入るとサクソフォンを起用したオーケストラの楽曲が誕生しました。
サクソフォンが美しいメロディーを奏でる ビゼー作曲「アルルの女」第2組曲より間奏曲です。
1曲目とは打って変わって、伸びやかでゆったりと進むメロディーに耳を傾けます。
サクソフォンの人気は徐々に高まり、1900年代にはマルセル・ミュールによりクラシカルなサクソフォンの曲が増えていきます。
ここでピアノについても触れていきましょう。
まずは歴史から…300年前にトリノで誕生したピアノは鍵盤も少ない小さなものでした。
現在の形になったのはサクソフォンと同じく170年前とのことで驚きです。
そして白石さん恒例のピアノ解体ショーも!
ピアノの構造がどうなっているのか、みんな興味津々でした。
さて、クラシックでも人気を高めていったサクソフォンですが、ジャズ界でも様々な楽曲に使用されるようになりました。
プログラムの最後を飾るのは、
ジャズやラテン、吹奏楽のアレンジャーとしても有名な真島俊夫さん編曲「ガーシュインカクテル」です。
お洒落なアレンジとサクソフォンの奏でる音色の変化にも注目しながら聴いてくれました。
楽器や音楽が時代背景に沿って変化していった事を学べる機会となりました。
事業課 井上