柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2021年10月19日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立五本木小学校

目黒区立 五本木小学校 4年生65名
日時:2021年10月19日(火) 11:00~11:50
出演:小山豊(津軽三味線 小山流三代目)、小湊昭尚(尺八)、大多和正樹(和太鼓)

【プログラム】
1.karma
2.じょんから節 ※三味線独奏
3.巣鶴鈴慕 ※尺八独奏
4.アドリブにて ※和太鼓独奏
5.民謡メドレー
6.うっせぇわ
7.五本木小学校校歌
8.こきりこ節
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会

 

本日訪れたのは、目黒区立五本木小学校。
コロナウィルス感染症対策のため体育館で距離を取って実施しました。

一曲目はオリジナル曲の「karma」三味線、尺八、和太鼓の合奏です。和装の演奏者と和楽器を目の前にし、子供達のワクワク感がこちらにも伝わってきます。

 

続いて三味線独奏の前に、小山さんが楽器の説明をしてくださいました。
三味線のバチが水牛の角・亀の甲羅から作られていることや、胴体の部分が犬の皮から作られていること等を聞き、子供たちはビックリ!その後、今では人工の皮でも作られていることを聞き安心した様子でした。
そして演奏された「じょんから節」。青森県津軽地方に伝わる日本の民謡で、津軽三味線の代表的な曲となっています。

 

お次は、小湊さんによる尺八です。尺八は真竹という種類の竹から作られ、長さによって5・6・7個の穴が開いているものがあるようです。穴が少ない中で息の入れ方や指の押さえ方で様々な音を出しているとのことです。
演奏していただいた「巣鶴鈴慕」は鶴の鳴き声等を表現した奏法が使われており、子供達も音楽から情景をイメージ出来たのではないでしょうか。

 

次に大多和さんから和太鼓の種類について説明がありました。和太鼓は大きく分けて「締太鼓」、「長胴太鼓」、「桶胴太鼓」の3種類があり、紐で皮を締めているものや、鋲と言われるもので皮を留めているものがあります。
(写真向かって左2つが「締太鼓」、真ん中が「長胴太鼓」、一番右が「桶胴太鼓」です)
また、木はケヤキ、ヒノキ等から作れてており、叩く部分は牛の皮で作られているそうです。

独奏ではお祭りでよく聞くリズムを使い、アドリブで太鼓を演奏してくださいました。体育館の中に響く太鼓の振動を感じながら、子供たちは「締太鼓」、「長胴太鼓」、「桶胴太鼓」の音程・音色の違いに注目していたようです。

 

和楽器一つ一つの紹介が終わると、全国の民謡が代わる代わる出てくる「民謡メドレー」や、子供たちの多数決により決まった「うっせぇわ」、そして「五本木小学校校歌」など演奏していただきました。

その後は演奏者へ質問タイム。”難しい曲は?”、”好きな種類の三味線は?”、”どうやって3人は知り合ったの?”などなど、積極的に疑問を投げかけていました。

最後に民謡のメロディとジャズのようなアレンジがされた「こきりこ節」が演奏され、全部の演奏が終了しました。

演奏終了後小山さんから、「日本の伝統文化である和楽器ですが、最近ではPOPSの曲にも使われているため、耳を傾けて聴いてほしい。」とお話がありました。今回のアウトリーチでは普段知っている曲が和楽器で演奏され、より和楽器が身近に感じられたのではないでしょうか。
出演者の小山さん、小湊さん、大多和さん。子供も大人も楽しめる素敵な演奏をありがとうございました。

 

事業課 土屋

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