柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2021年11月13日(土)

【アウトリーチプログラム】目黒区立油面小学校

目黒区立 油面小学校 4年生77人
日時:2021年10月21日(木) 13:50~14:50
出演:鵜木絵里(ソプラノ)、布施雅也(テノール)、松本康子(ピアノ)

【プログラム】
サトウハチロー/中田喜直:ちいさい秋みつけた
ヴェルディ:オペラ《リゴレット》より 女心の歌
W.A.モーツァルト:アレルヤ
土井晩翠/瀧廉太郎:荒城の月
加藤省吾/海沼実:みかんの花咲く丘
ショパン:幻想即興曲
葛原しげる/梁田貞:とんび
高野辰之/岡野貞一:もみじ
伝承歌:アメイジング・グレイス
ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ
サルトーリ:Time to Say Goodbye
一問一答コーナー

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
企画・協力:NPO法人日本声楽家協会
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さわやかな秋晴れの中、油面小学校に声楽のアウトリーチに行ってきました。
アウトリーチのお話の前に少し横道に逸れますが、みなさんは油面という地名の由来をご存じでしょうか? 油面のあたりは江戸時代の中ごろから菜種の栽培が盛んだったそうです。その菜種を絞った菜種油は祐天寺などの灯明用として奉納され、代わりに租税が免除されていたとのこと。油によって税が免除されていたことから「油免」、それがいつしか「油面」になったと伝えられているそうです。

さて今回のアウトリーチは「日本のうた」を入れてほしいという学校からのリクエストにより、よく知られた日本歌曲の多いプログラムになりました。
まずはこの時期にぴったりの「ちいさい秋みつけた」から。鵜木さんと布施さんの二重唱で、体育館が優しい秋の気配に包まれます。

一転して布施さん独唱でオペラ《リゴレット》から〈女心の歌〉。はずむような3拍子のリズムに、聴いているこちらの体も自然と動いてしまいそうでした。続く《アレルヤ》の鵜木さんによる歌声は、きらきら光る水玉が葉っぱの上を転がっていくような感覚を思い起こさせます。歌詞には「アレルヤ」という言葉しか使われていませんが、その一言でヴァリエーション豊かな表情を見せる曲を生み出してしまうモーツァルトは、やはり天才だとしか言いようがありません。

松本さんのピアノ独奏に続いて、三度日本歌曲です。《とんび》も《もみじ》も4年生の教科書に載っていて、これから授業で取り上げていくとのことです。お二人の歌が参考になればうれしいです。
鵜木さんの清冽な歌声による《アメイジング・グレイス》、布施さんの洗練された《オー・ソレ・ミオ》を堪能させていただき、お二人による《Time to Say Goodbye》で天井にいざなわれるような心地にさせてもらったところで、全てのプログラムが終了しました。

緊急事態宣言も明け、子どもたちと演奏家との距離も少しだけ近くなりました。歌の授業も再開されるということなので、今回のアウトリーチプログラムが子どもたちの歌心を刺激してくれるよう願っています。

事業課 比留間

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