柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2022年2月10日(木)
【アウトリーチプログラム】目黒区立第十中学校
目黒区立 第十中学校 2年生 4クラス134名
日時:2022年2月10日(木) ①9:45~10:30 ②10:40~11:25 ③11:35~12:20 ④13:20~14:05
出演:白石光隆(ピアノ)、加藤直明(トロンボーン)
【プログラム】
1エリック・クック:ボリバール
2アクセル・ヨルゲンセン:ロマンス
3ヘンリー・フィルモア:ラッサス トロンボーン
4セルゲイ・ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2
5アレキサンダー・ギルマン:交響的断章
アンコール ルイ・アームストロング:この素晴らしき世界
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
今回のアウトリーチ事業は、目黒区立第十中学校で実施しました。
演奏者の白石光隆さん(ピアノ)の母校でもあります。今日はどんなパフォーマンスが見られるのか楽しみです。
先生から演奏するお二人の名前が呼ばれ、白石さんが演奏を始めましたが、加藤さんの姿が見当たりません・・・。
すると廊下からトロンボーンの音が鳴り響きます。1曲目の「ボリバール」は、ベネズエラで活躍した英雄の名前で、ラテン風の熱い演奏と共に、生徒の視線を一身に浴びながら颯爽と加藤直明さんが現れました。
その後、演奏者の加藤さんから世界的に有名な”ドクターちゃんかと”にバトンタッチし、特別映像出演にてトロンボーンの楽器の仕組みや特徴を解説していただきました。
金管楽器を吹くときは、唇を震わせる”バジング”という奏法を使うようで、マウスピースに唇を付けた時と、楽器本体を繋げた際の音の変化や振動の仕方など丁寧に教えていただきました!
解説が終わると演奏者の加藤さんによるトロンボーンの演奏です。先ほど”ドクターちゃんかと”から教えてもらった楽器の特徴を意識しながら生徒たちは耳を傾けています。
トロンボーンの演奏が終わるとピアノの解説&解体ショーが始まりました。
ピアノは生えていた木を切ってから12年間木を水に浸け、その後8年間かけて乾燥させてから今の姿になるようで、20年以上の月日がかかることを聞いて驚きの声が上がりました。
そして、どんどん解体されていくピアノの姿に、生徒たちから驚きの声が上がっています。ピアノ線を叩く白いフェルトの部分や、叩くと動く木の部分など、普段見ることができないパーツに興味津々です。
解体ショーの後は、白石さんによるピアノ独奏です。セルゲイ・ラフマニノフ「前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2」この曲はフィギュアスケートの浅田真央選手が演技の際に使用したことで知られております。
最後にトロンボーンとピアノでアレキサンダー・ギルマン「交響的断章」、アンコールにルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」を演奏していただき、あっという間に45分が終了しました。
演奏6曲・楽器解説・解体ショーとかなり盛りだくさんの内容で、とても充実したアウトリーチ事業になりました。そして、クラス毎(4クラス)に演奏していただきありがとうございました。
事業課 土屋