柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2022年12月21日(水)

【アウトリーチプログラム】目黒日本大学中学校

目黒日本大学中学校 2年生 87人
日時:2022年12月20日(金)12:30~13:30
出演:南紫音(ヴァイオリン)、山中惇史(ピアノ)

【プログラム】
チャイコフスキー: ワルツ・スケルツォ
パガニーニ: 24のカプリースより 第13番
ショパン作曲/ミハウォフスキ編曲: 小犬のワルツによるパラフレーズ
シュニトケ: きよしこの夜
ドヴォルザーク作曲/クライスラー編曲: ユーモレスク
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第1番より 第3楽章
サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
共催:NPO法人子どもに音楽を
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会

写真撮影:渡部聡

***************************

今年度から目黒区内の私立学校や都立高校にも伺うことになった、めぐろパーシモンホールのアウトリーチプログラム。
今回、はじめて目黒日本大学中学校に伺いました。

お越しいただいたのはヴァイオリンの南紫音さん、ピアノの山中惇史さんです。

聞いたことがある人も多いかもしれない?チャイコフスキーのワルツ・スケルツォで開演しました。

ヴァイオリンの話に続いて、パガニーニの作品でヴァイオリン独奏の表現をご紹介。

山中さんのソロではショパンの小犬のワルツをポーランドのピアニスト・作曲家が編曲したとても技巧的な作品を演奏。

ピアノについてのお話。
音楽室で見慣れているピアノですが、2~3つあるペダルのそれぞれの役割を知っている人はほとんどいないのでは…?

山中さんが実演付きでレクチャーすると、それまで静かに聴いていた皆さんからもどよめきが起こります。
送っていただいた感想文でも、

ピアノの真ん中のペダルは特定の音だけ伸ばしたい時に使うということを知ってとてもおどろきました!中々ない貴重な体験を有難うございました。

ピアノは鍵盤が88もあることにとても驚きました。また、3本のペダルもそれぞれ意味があるんだなと色々と新しい発見がありました。

といった感想がありました。

南さんと山中さんには、これまでもたびたびアウトリーチでご出演いただいていて、お二人の演奏はもちろん、トークも息がぴったり。

今回もとても和やかな雰囲気でプログラムが進行します。

クリスマスシーズンということで「きよしこの夜」がプログラムに入っていましたが、こちらはシュニトケ作曲のもの。少しの違和感からどんどん雰囲気が変わっていく作品に怖い、面白かった等々、感想も様々でした。

聞いたことのない「きよしこの夜」でなんかダークネスって感じだった。

特にきよしこの夜の演奏が良かったです。
夜がくっきりと表現された低い音で良かったです。

そしてプログラムのラストはツィゴイネルワイゼン。お話し中のほんわかムードから一変し、迫力の演奏が繰り出されました。

生徒さんからの感想をご紹介します。

・オーケストラなどの演奏会は遠くからしか見ることができませんでしたが、初めて間近でプロのおふたりの演奏を見ることができ、とても感動しました。

・私はいつも洋楽のR&Bや、HIPHOPなどをよく聞くのですが、リラックスタイムなどにクラシックも取り入れてみたいと思いました。

・今までも何回か音楽を聴きに行ったことはあったけどもっと大勢の人数で遠くの席から見ることしかなかったので、実際に近くで聞くと2人での演奏だったのに迫力もあり、遠くからだと見ることができない細かい動きまで見ることができてすごく楽しかったです。

・お母さんに南さんが学校に来て演奏をしてくれると言ったら、羨ましいと言われました。

・目をつぶっていても、どういう情景かが自然と頭の中に出てきてびっくりしました!!表現力がすごい!!

・息をするのも忘れるくらい雰囲気が良くて飲み込まれました。
ヴァイオリンが目立つのかなと思ってたけどピアノも目立っててよかっだです。
ソロ演奏は静かな中あの空気を操ってるような感じでいつか機会があれば聞きに行きたいと思いました。

・私達がスマホを使っている時間くらいピアノやバイオリンと触れ合っていることで体にしみついているのが凄くわかりました。自分の好きな事を仕事に出来ている人はごくまれだと思うのでとても尊敬します。1時間という限られた時間ではありましたが、とても楽しかったです!

・南さんの細かな手、弓の使い方や表情、山中さんの強弱の付け方や手先の使い方など近距離だからこそ楽しめる場面が沢山ありました。普通なら見れないコンサートを見れた、この貴重な経験を大切にしたいなと思います。

・最初はどんな演奏を聴けるのか…という気持ちになりながら始まるのを待っていました。そして、いざ始まったら、空気が変わったように綺麗な音が聞こえました。綺麗な音色、そして音のコントラスト、全てがすごかったです。とにかくすごかったです。言葉では言い表せないくらい、躍動感があり、その中での温かい音や、強く尖った音、ほんとにすごかったです。ありがとうございました。

 

事業課 小比類巻

 

この情報を家族や友達とシェアしよう!

https://www.persimmon.or.jp/blog/outreach/2022122109290153255.html