柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2023年10月12日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立駒場小学校

目黒区立駒場小学校 6年生60名
日時:2023年10月12日(木)13:30~14:25
出演:荒川“B”琢哉(コンガ)、岡本健太(パーカッション)、畠山啓(ピアノ)、岡本竜太(ベース)

【プログラム】
Muñeca(ムニェカ)
Mis Amigos(ミス・アミーゴス)
目黒区立駒場小学校校歌
Pare Cochero(パレ・コチェロ)

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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今回は目黒区の北端に位置する目黒区立駒場小学校へ出かけ、アウトリーチプログラムを行いました。
めぐろパーシモンホールのアウトリーチプログラムは、各学校の希望に応じてお届けするジャンルを決めているのですが、駒場小学校の先生からいただいた希望は「ワールドミュージック」。世界各国の様々な民族音楽の中から、「ラテン・ジャズ」をご紹介しました。

ご出演は、荒川“B”琢哉さん(コンガ)、岡本健太さん(パーカッション)、畠山啓さん(ピアノ)、岡本竜太さん(ベース)の4名です。
コンガの荒川さんは、これまでも度々当ホールのアウトリーチプログラムへご出演いただいておりますが、岡本健太さん、畠山さん、岡本竜太さんは今回が初めてのご出演。このメンバーでの演奏も、この日が初めてとのことで、入念なリハーサルを経て本番に臨んでいらっしゃいました。

リハーサルの様子リハーサルの様子

プログラムは、演奏にラテン・ジャズの歴史についてのお話や楽器の紹介を交えて進行していきます。

荒川さんの「ラテン・ジャズが生まれたところはどこでしょう?」という問いかけに対し、子どもたちは、ポルトガル、メキシコ、キューバ、アメリカ、スペイン…、社会の授業で習った知識などを巡らせて次々に答えてくれます。
今回のアウトリーチで紹介するラテン・ジャズの生まれ故郷は、「キューバ」。ただ、音楽には様々な時代の流れや人々の伝承にて成り立つので、キューバ以外の回答も間違いではないよ、と荒川さんは続けます。

次に、ラテン・ジャズの基本になるリズム「クラーベ」も伝授してもらいました。「クラベス」という楽器がありますが、それによって刻むリズムなので「クラーベ」と言うのだそう。ラテン・ジャズの全ての楽曲はこのクラーベのリズムに乗って演奏されるそうです。ラテン・ジャズの心臓になる部分、とも言えるかもしれません。

子どもたちはその鼓動をみんなで刻みながら、出演者のみなさんはそのリズムに乗せて<Mis Amigos>を演奏。安定した鼓動を刻むことで演奏が成り立つ、ということです。みんなの集中力が試されますが、最後まで一生懸命頑張りました。

他にも校歌のラテンアレンジver.をみんなで歌ったり、演奏に乗せて身体を動かしてみたり、様々な方法で実際に演奏に参加することができました。

演奏を「聴く」ということだけでなく、実際に演奏に「参加する」ことができるというのは、アウトリーチならではのこと。音楽の授業だけでは体験することができない、実際にプロの演奏家たちと同じ時間、場所そして音を共有できる環境をお届けできたかな、と思います。
このプログラムが、これから中学、高校と人生を歩んでいく子どもたちの心のどこか片隅にあり続け、ふと思い出して笑顔になれるような、そんな経験になってくれたら、ホール職員としてこれほど幸せなことはありません。

事業課 吹田

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