柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2023年12月11日(月)
【アウトリーチプログラム】目黒区立油面小学校
目黒区立油面小学校 4年生 86名
日時:2023年12月11日(月)11:50~12:30
会場:体育館
出演:林広真(フルート)、山本楓(オーボエ)、春田傑(クラリネット)、濵地宗(ホルン)、坪谷陸(ファゴット)
【プログラム】
イベール:三つの小品より第1楽章
《楽器紹介》
石川亮太 編曲:山の音楽家じゅんばん協奏曲
イギリス民謡:アメイジング・グレイス
ハイドン:ディヴェルティメントより 第1,2,4楽章
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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油面小学校の4年生を対象に新進気鋭の吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」のメンバーによる木管五重奏のアウトリーチを実施してきました。
フランスの作曲家イベールのおしゃれで快活な「三つの小品 第1楽章」から始まった演奏会は、表情豊かな木管アンサンブルを堪能できる内容となりました。
その中でも「山の音楽家じゅんばん協奏曲」は、誰もが聞いたことのある王道のクラシック曲のメドレーとなっており、それぞれの楽器がソロを務めることで、楽器紹介用の曲としても人気の高い楽曲となっています。
同じ木管楽器でも音の出る仕組みや構造が異なるので、それぞれの解説も各楽器の出演者が分かりやすく教えてくれます。
事前に学習をしていた生徒さんからも「ファゴットの重さ」「どうやって低い音や高い音を出しているのか」など楽器に関する質問を多くいただきました。
(ちなみに、ファゴットは3.5キロあるそうです!)
4年生の音楽の授業では木管楽器を学習する時期ということで、今回は事前に楽器について学んだあと、実際にプロの演奏を聴いていただく流れとなっており、学習と連携してより深みのあるプログラムとなりました。
子どもたちの感想
●このコンサートの前にも、学校の音楽の授業で木管五重奏で使う楽器は少し学習していたのですが、みなさんに教えていただいたことで改めて勉強になりました。そして、今回演奏していただいた曲の中で、僕は「山の音楽家じゅんばん協奏曲」が一番楽しかったです。事前に紙に書いた質問にも答えてくださりありがとうございました。これを機にさらに音楽に興味を持つことができました。
●五つもの楽器が重なったらぐちゃぐちゃになってしまうんじゃないかと思いましたが、息がぴったりでハモリもありとてもきれいな音でびっくりしました。それぞれ異なる音が重なりあうことで世界観も広がり開放感もあってすごく良い演奏でした。
●すごく感動しました。僕は身長が高いのでダイナミックな形のファゴットにすごく興味を惹かれました。最初はまだそれぞれの音が分かっていないのでどんな音が出るのかドキドキしましたが、楽器紹介後の「山の音楽家じゅんばん協奏曲」の時、それぞれの楽器の個性が分かりやすくなってここが一番感動したと思います。
●実際に聞いてみたら思っていたより迫力がありました。特に目をつむって聞いたらよりきれいに聞こえてきてとても癒されました。木管五重奏を聴いて楽器とはこんなに人を穏やかな気持ちにしてくれるんだと実感しました。
●木管五重奏の五つの音が混ざりすごく素敵で驚きました。メロディーは軽やかで美しい音がしました。体育館を舞台に三つの演奏をしていた時フルートは明るく高い音で、オーボエは聴いていてリラックスでき、クラリネットは柔らかい感じで、ホルンは広い音域で面白いなと思いました。ファゴットは歯切れが良く、低い音でした。普段は音楽を普通に聞いているけれどよく注目すると楽器の特徴が知れて楽しいことが分かりました。皆さんが来てくださったおかげで、普段聴いている音楽にも注目したらわかるということと、みんなで協力して音楽は支えられていることがはっきりとわかりました。音楽がもっともっと大好きになりました。