柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2024年9月11日（水）
【アウトリーチプログラム】目黒区立宮前小学校
目黒区立宮前小学校 4年生56名
日時：2024年9月11日（水）11：10～12：10
出演：北川千紗（ヴァイオリン）、枝並千花（ヴァイオリン）、菊田萌子（ヴィオラ）、加藤文枝（チェロ）
【プログラム】
モーツァルト：アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章より
ハイドン：弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」第2楽章
葉加瀬太郎：情熱大陸
ショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲 第8番 第2楽章より
ラヴェル：弦楽四重奏曲 第1楽章より
チャイコフスキー：弦楽四重奏曲第1番 第2楽章“アンダンテ・カンタービレ”より
ドヴォルザーク：弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」第4楽章より
〈アンコール〉
エルガー：威風堂々
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主催：公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協力：一般社団法人 Music Dialogue
協賛：公益財団法人北野生涯教育振興会
後援：目黒区教育委員会
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今回は目黒区立宮前小学校で、弦楽四重奏のアウトリーチを実施しました。ご出演は北川千紗さん（ヴァイオリン）、枝並千花さん（ヴァイオリン）、菊田萌子さん（ヴィオラ）、加藤文枝さん（チェロ）。参加してくださったのは4年生の56名の皆さんです。
宮前小学校の音楽室にはステージがあり、アウトリーチを行うのにぴったりでした。そこに元気な4年生の皆さんが入ってきます。先生の「楽しみですか？」という声に元気いっぱいに答える子どもたち。
「聞きたい楽器は？」という質問には「ヴァイオリン！」「ヴィオラ！」「チェロ！」というようにあちこちで声が聞こえ、楽しみな様子が伝わってきます。
子供たちの大きな拍手に迎えられて出演者の皆さんが登場。誰もが一度は聞いたことのある、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークでアウトリーチはスタートです。
演奏が始まると音楽室の空気が一気に変わり、一音一音に集中して聴いている様子でした。
１曲目が終わると、出演者の皆さんの自己紹介。
「ヴァイオリンとヴィオラの違いは知ってる？」という問いかけにも、「ヴィオラの方が少し音が低い」とばっちり答えます。「音楽好きな人？」という声にはたくさんの手が上がりました。
今回のアウトリーチでは、音楽で大切な3つの要素である「メロディー」「リズム」「ハーモニー」について、弦楽四重奏の演奏を通して学んでいきます。
どの楽器がメロディーを担当しているかに注目してくださいという声と共に、2曲目がスタート。
2曲目はハイドンの弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」第2楽章です。メロディーを演奏する楽器が次から次へと変化していくこの曲からは、メロディーの大切さが伝わってきます。
３曲目は葉加瀬太郎の情熱大陸。テレビ等でもよく耳にするこの曲に、子供たちもノリノリです。この曲からはリズムの大切さを学ぶことができました。
４曲目はショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲 第8番 第2楽章。思い浮かぶのは赤か黒かを考えてみてくださいという声と共に演奏が始まります。演奏が終わると、「激しい感じが危険色の赤」「悪者が出てくる感じが黒」というような感想が聞かれました。
他にも、5曲目のラヴェルの弦楽四重奏曲 第1楽章では「新しい日が来た感じがするから朝」「暗闇でこっそり泣いている感じがするから夜」という意見を聞くことが出来ました。
つづいて6曲目のチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番 第2楽章“アンダンテ・カンタービレ”でも、「穏やかな感じが春」「夏が終わってひと段落した感じがするから秋」「朝起きたら雪が降っている感じがするから冬」といったようなさまざまな意見が飛び出します。
7曲目はカルテットの為に作られたドヴォルザークの弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」第4楽章。ドヴォルザークは電車マニアであったという豆知識を踏まえて、どんな景色が見えるか想像しながら、ハーモニーの大切さを学びました。
実はこれが最後の曲でしたが、子供たちのアンコールに応えて、エルガーの威風堂々を演奏してくださいました。エルガーはイギリスの作曲家。英国紳士のような威厳が詰まったこの曲で今回のアウトリーチは終了です。
大きな拍手で出演者の皆さんとお別れすると、「すごかった！」「最高だった！」という声を聞くことができました。子供たちの豊かな感性が印象的なアウトリーチプログラムでした。
事業課インターン 那須