柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2024年10月14日(月・

【アウトリーチプログラム】目黒区立上目黒小学校

目黒区立上目黒小学校 5年生55名 6年生47名
日時:2024年10月8日(火)11:30~12:30 13:50~14:50
出演:湯浅桃子(ソプラノ)布施雅也(テノール)古川かりん(ピアノ)

【プログラム】
サトウハチロー/中田喜直:ちいさい秋見つけた
北原白秋/山田耕筰:待ちぼうけ
三木露風/山田耕筰:赤とんぼ
G.ヴェルディ:歌劇《リゴレット》より 女心の歌
C.グノー:歌劇《ロミオとジュリエット》より 私は夢に生きたい
リスト:愛の夢
ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
G.ヴェルディ:歌劇《椿姫》より 乾杯の歌
合唱 COSMOS(5年生)この地球のどこかで(6年生)

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
後援:目黒区教育委員会
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
企画・協力:NPO法人日本声楽家協会
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今回は声楽のアウトリーチプログラムのため、目黒区立上目黒小学校に行ってきました。

「音ってどうやって伝わるのかな?」という音楽の先生の問いかけに
「なんだっけ… 」「確か振動?」生徒さんから声が上がります。

〈ちいさい秋見つけた〉でアウトリーチプログラムの始まりです。
湯浅さんと布施さんの優しい歌声が音楽室に響きます。
演奏が終わると、布施さんから「みんなはどんなちいさい秋をみつけたかな?」と問いかけが。
子どもたちからは、「少し紅葉してる? 枯葉とか」「あ!銀杏が落ちてました!」
沢山の意見が飛び交い、みんな真剣に聞いている様子がうかがえます。

子どもたちが曲の雰囲気に入り込めるように、歌う前に曲が出来た背景や経緯を丁寧に説明してくださいました。

〈赤とんぼ〉では、「『止まっているよ、竿の先』という最後の歌詞は、作者が13歳の時に書いた」という説明がありました。
最後のフレーズのところで「何か感じたのかな?」と思わせるような表情を見せた子もいました。

日本の歌を聞いた後は、海外の作曲家の曲を聴かせていただきました。
日本語だった歌詞が、外国語に変わったことで子どもたちも釘付けです。

オペラ《ロミオとジュリエット》から〈私は夢に生きたい〉を演奏していただきましたが、湯浅さんのヴィヴラートのかかった高音域の発声に、思わず体が震えてしまう生徒さんも!
アウトリーチプログラムが始まる前に音の伝わり方を復習しましたが、まさに振動を体全体で感じている様子がうかがえました。
演奏後には、子どもたちからは「どうやったらあんなに声が伸ばせるの?」「あんなに声を震わせるにはどうしたらいいんだろう?」といった声が聞こえ、興味津々の様子でした。

続いて古川さんに〈愛の夢〉を演奏していただきました。
声楽は声や表情で様々な表現ができるけど、ピアノは演奏だけで表現します。古川さんの超絶技巧の演奏に、ピアノを習っている生徒さんもすごい!と圧倒されていました。

サウンド・オブ・ミュージック・メドレーでは生徒の皆さんもドレミの歌に参加しました。
聴き慣れているドレミの歌では元気な声が音楽室に響きました。

《椿姫》より〈乾杯の歌〉を歌っていただきました。歌劇のどんな場面で歌われる曲なのかなど、丁寧に説明していただきました。ちなみに日本では「乾杯の音頭を」と言われるとスピーチすることが多いですが、イタリアでは、即興で歌を歌う、ということがあります。この曲はそういう場面で歌われます、と説明を受けた生徒の皆さんは、絶対無理だ…という表情をしていました。
湯浅さんと布施さんが乾杯のしぐさをしながら歌ってくださり、楽しい雰囲気で出演者の方のプログラムは終了しました。

最後に、練習している合唱曲を一緒に歌いました。布施さんのアドバイスを受けてもう一度歌うと、歌声に力強さが加わり全体がまとまり、より素敵な演奏になりました。

 

今回のアウトリーチプログラムを通じて、音の伝わり方、身体の使い方などを伝えましたが、帰り際一生懸命発声を真似している生徒さんを見かけ嬉しい気持ちになりました。
今回のアウトリーチプログラムをきっかけに、少しでも音楽に興味を持つ子が増えることを願っています。

事業課 香村

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