柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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アウトリーチプログラムなどについての
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2024年12月10日(火)
【アウトリーチプログラム】目黒区立油面小学校
目黒区立油面小学校 4年生95名
日時:2024年12月9日(月)11:50~12:30(40分)
出演:ぱんだウインドオーケストラメンバーによる木簡五重奏
大久保祐奈(フルート)、藤本茉奈美(オーボエ)、春田傑(クラリネット)、濵地宗(ホルン)、皆神陽太(ファゴット)
【プログラム】
リゲティ:6つのバガテルより第一章
楽器紹介
石川亮太編曲:山の音楽家じゅんばん協奏曲
土岐善磨作詞 大塚淳作曲:目黒区立油面小学校 校歌
質問コーナー
ハイドン:ディヴェルティメント
アンコール:サウンドオブミュージックよりドレミの歌
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
今回は目黒区立油面小学校でおこなわれたアウトリーチプログラムへ行ってきました。
元気なあいさつで体育館へ入場した生徒さんに向けて先生がお話しします。
「今から聞ける演奏はこの瞬間しか聞けません。目で、耳で、心で音楽を聴いてね。」
しっかりと先生のお話を聞き準備が整ったところで、出演者をお迎えしました。
今日のご出演は大久保祐奈さん(フルート)、藤本茉奈美さん(オーボエ)、春田傑さん(クラリネット)、濱地宗さん(ホルン)、皆神陽太さん(ファゴット)の5名です。
楽器を持って登場する出演者のみなさんに一斉に視線が集まり、会場がしんとします。
そんな中始まった最初の楽曲はリゲティの6つのバガテルより第一章。
今主役の楽器はなんだろう?5つも楽器がある中で一番目立っている楽器をみんなが目で追います。見入っている子、体を揺らして音を楽しんでいる子、指揮者の真似をして腕を振ってみる子…鑑賞の仕方は様々です。
迫力のあった一曲目が終わり、次は楽器紹介に移ります。
「みんな、この楽器、全部知っている?」の質問に対して、知ってるー!の声や、一個しか知らない…という声。ですが、フルートの大久保さんが茶色の小瓶を吹き始めると、知っている曲だったのか生徒たちの表情が一気に明るくなります。
最後はホルンの紹介。
ホルンを吹くときに重要なのは「口」で、自分の唇を振動させて発音するそうです。唇の動きが大切とわっかたところで、なんと小さな三角コーンとホルンの管と同じ長さにカットしたホースを使って音を出すという実践をしてくださいました。
しっかりと音が鳴り会場では歓声があがりました。
5つの楽器紹介がおわったところでお次はそれぞれの楽器の音を存分に楽しめる「森の音楽家じゅんばん協奏曲」を披露してくださいました。
オーボエが奏でる白鳥の湖の「情景」をはじめとし、一度は聞いたことのある有名な旋律が順番に演奏されるのですが、ほんの数分間とは思えないほど大迫力、大満足の演奏でした。
そして、生徒さんがよく知っている目黒区立油面小学校の校歌の演奏。
生演奏に合わせ、生徒のみなさんが大きな声で歌います。
校歌を生の合奏に合わせて歌うのは難しかった!でも楽しかった!と、普段はできない体験を楽しんでいる様子でした。
楽しかったアウトリーチもそろそろ終盤、お待ちかねの質問コーナーです。
ファゴットは何センチありますか?や、楽器の習得には何年かかりましたか?など、楽器に関する積極的な質問がされ、とても活発な質問コーナーになりました。
そして最後はハイドンのディヴェルティメント、アンコールにドレミの歌で終演を迎えました。
「みんなも楽器に興味を持ったら是非挑戦してみてね!」という出演者の方々のメッセージを最後に大きな拍手でお見送りします。
「楽器、わたしにもできるかなあ」「知っている曲を演奏してくれて嬉しかった!」そんな声が聞こえてきて、小学生のうちからプロの演奏に間近で触れる機会があるというのは素晴らしいことだと感じたアウトリーチプログラムでした。
インターン 小林