柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2025年1月21日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立東根小学校

目黒区立東根小学校 5年生 124
日時:2025121日(火)1340144060分)
出演:ぱんだウインドオーケストラメンバーによる木管五重奏
林広真(フルート)、倉沢唯子(オーボエ)、福井萌(クラリネット)、小椋陽咲(ホルン)、皆神陽太(ファゴット)

 【プログラム】
プーランク:ノヴェレッテ
~楽器紹介~
石川亮太編曲:山の音楽家じゅんばん協奏曲
リチャード・ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック より
~質問コーナー
ハイドン:ディヴェルティメント

【アンコール】
目黒区立東根小学校 校歌

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会

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目黒区東根小学校でぱんだウインドオーケストラメンバーによる
木管五重奏のアウトリーチを実施してきました。

最初はプーランク作曲の《ノヴェレッテ》。
木管五重奏が奏でる華やかなアンサンブルを楽しんでいただきます。

木管楽器といっても様々な種類があります。
今回は出演者の皆さんが一つひとつ丁寧に紹介してくれました。
その中でも特に印象的だったのが、オーボエとクラリネット。

オーボエはファゴットと一緒でダブルリードの楽器です。
このダブルリードは水辺に生えている葦を乾燥させて削ったものを2枚重ね合わせてできています。小さい時に遊んだことがあるストロー笛と同じ原理で、この2枚のリードが振動することで音が出ます。 

湿度や気温で変化しやすい繊細な部分なので、予備を何個も持っています…と特別にケースを見せてくれました。
しかも奏者はこのダブルリードを自分で作っているそうです!
演奏する会場の状況に合わせて、その場で調整することもある様で、常に小型のナイフを持ち歩いているのだとか…ダブルリードの奏者ならではのエピソードですね。

それだけでも大変そうですが、オーボエは世界一難しい木管楽器としてもギネスに登録されています。事前の準備とこれまで積み重ねてきた練習の成果が、この伸びやかで哀愁漂う素敵な音色に繋がっているのですね。

クラリネットはオーボエと見た目は似ていますが、ダブルリードではなく、シングルリード。
このリードをマウスピースに付けて演奏します。

見た目が黒いですが、木を黒く塗っているのではなく、アフリカで育つ黒い木(アフリカン・ブラックウッド)を乾燥させて作られています。

木管楽器の中でも演奏できる音域が広く4オクターブぐらいまで軽々と演奏できます。
さらに、小さな音から大きな音まで表現の幅も広い楽器として知られています。
そこで、繊細な演奏もできるクラリネットの音色を皆さんに体験してもらいました。
かすかに聞こえるぐらいの小さな音に児童たちも耳を澄まして音を探ります。

楽器の特徴を奏者ならではのあるある話を交えながら、楽しく解説してくれたあとは、木管五重奏のために作られた《山の音楽家じゅんばん協奏曲》。一度は聞いたことのある有名なクラシックの旋律を各楽器がソロを務めながら順番に披露していきます。

じっくりと耳を傾けながら木管楽器について学んだ今回。木管楽器を初めて見る児童たちも多かったようですが、わかりやすい解説や質問コーナーなどを通して、楽器の魅力を知るきっかけとなれば幸いです。

事業課 井上

児童たちの感想

●フルートがメロディを奏でていて、オーボエもメロディを吹いているけど優しい音で、クラリネットが他の楽器を支えていて、ファゴットが音楽を支える土台みたいな役割をしていて、ホルンが幅広い音域でメロディの手助けをしていたり、支えたりしていて、お互いの楽器の良いところを引き出していて素敵でした。また曲によって音の出し方が変わったり、ソロの時とは一つの楽器を四つの楽器が支えていて、一つひとつの楽器の個性を残しながらまとまっていました。またホールに行って聞きたいです。

●木管楽器だと金管楽器と違ってやわらかい音がなるというところに驚きました。

ぼくはチューバをやっていて、ファゴットと同じくベース音を出す楽器です。でもぼくはベース音を出すのがあまり得意ではなく、先生に注意されてしまうことも良くあります。だから、これからはもっとはっきりと音を出して、他のトランペットやトロンボーンなどと、最高で聴いている人の心を大きく動かせるような音楽を奏でたいです。

オーボエやファゴットは楽器を使うためにはすごく難しい調節などをしていることにびっくりしました。今回の演奏で私は木管五重奏にすごく興味を持ちました。

演奏を聴いていると、クラリネット・ファゴット・ホルン・オーボエが質問をしてフルートが答えているような気がしました。すごくきれいな音で感動しました。

皆さんの演奏が始まった瞬間から曲のムードに飲み込まれるようにいつの間にか集中して聴いていました。五つの楽器の音の連なりが体育館に響いて圧倒されました。

僕は生まれて初めて木管五重奏を聴きました。すごく迫力もあり東根小学校の体育館にいるのになぜか違う世界にいっているようにす~っと耳に入ってきました。そのおかげで音楽に興味を持ちました。

私は金管バンドクラブに入っていてクラリネットをやっているので、福井萌さんの音がとてもきれいでびっくりしました。小さい音が私は出せないので凄いなと思いました。

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