柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2025年1月28日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立田道小学校

目黒区立田道小学校 5年生 54名
日時:2025年1月28日(火)13:25~14:25
出演:小山豊(津軽三味線小山流三代目)、小湊昭尚(尺八)、大多和正樹(和太鼓)

【プログラム】
Karma
三味線独奏
尺八独奏
和太鼓独奏
民謡メドレー
Mrs. GREEN APPLE:青と夏
目黒区立田道小学校校歌
こきりこ節
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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今回は田道小学校での邦楽アウトリーチの様子をレポートします。
邦楽アウトリーチでは、津軽三味線小山流三代目の小山豊さん、尺八奏者の小湊昭尚さん、和太鼓奏者の大多和正樹さんにご出演いただきました。
日本文化の中で育まれた津軽三味線・尺八・和太鼓が持つそれぞれの魅力をお届けします。

まずオリジナル曲 Karma を三人で演奏します。
演奏が始まるまでは間近で見る和太鼓や三味線、尺八を珍しそうに見ていた生徒のみなさんが集中した表情で音楽に聴き入っていました。
続いてはお一人ずつ楽器の説明とソロ演奏をしていきます。

小山さんから「津軽三味線の胴にはられているのは何の動物の皮でしょう?」とクイズが出されました。
牛?ぶた?犬?
どの動物かみんな悩みながらそれぞれが思った正解に手を挙げます。
答えは犬の皮!と小山さんが教えると、生徒のみなさんから驚きの声があがりました。
犬の皮を使うことによって、津軽三味線の力強い響きが生まれるそうです。

続いて、小湊さんが尺八についてお話してくれます。
「尺八の名前のもとになった一尺八寸とは何cmでしょう?」と、小湊さんからクイズです。
尺や寸はむかしの日本で使われていた長さの単位のことですが、なかなか難しい質問です。

先生たちも首をかしげていましたが、正解を知っている生徒さんがいました!
答えは54.5cmだそうです。

大多和さんのお話では、それぞれの太鼓の名前を教えてくれました。
桶胴太鼓、長胴太鼓、締太鼓です。
そして、なんと大多和さん発案の太鼓も使われているそうです。
和太鼓と一口に言っても、それぞれ鳴り方が違っていて演奏に合わせて使い分けているとお話しされていました。

演奏の合間の質問コーナーでは、生徒のみなさんから色々な質問が飛んできます。
「太鼓のばちの種類はどれくらいありますか?」
「能や狂言と一緒に演奏することはありますか?」
「どういうときに緊張しますか?」
ひとつひとつの質問に、小山さん・小湊さん・大多和さんがていねいに答えてくれます。

特に印象深かったのは、
「和太鼓とドラム、どちらも興味があるけど、どっちをやるか悩んでいる」
と話してくれた生徒さんへ大多和さんが答えてくれた内容です。
「色々なことが糧になるから、やってみたいと思ったことは挑戦してみるといいよ」
と答える大多和さんに、質問をした生徒さんもうなずいていました。

和楽器を間近で聴いた生徒のみなさんが様々なことに気づき、感じてくれる一時間となりました。
今回のアウトリーチで出会った津軽三味線・尺八・和太鼓の魅力が、世界を広げていくことの後押しになることを願っています。

事業課 梅田

子どもたちの感想

● 三つの音が合わさることでしか感じられない音色で、ずっと耳からはなれません。
● 和太鼓の大多和さんの笑顔がすてきでした。すぐにきれいなたいこのねいろをかなでられて、すごいとおもいました。
● それぞれの和楽器には個性があり、津軽三味線では一音ずつがとてもひびき美しい音色でとてもすばらしいと感じました。
● 尺八しかできないなめらかな音をだしていてすてきだったです。
● 和楽器の音色は和やかで心が穏やかになりました、洋楽器と音と比べると音が豊かだと思いました。

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