柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2025年2月3日(月)
【アウトリーチプログラム】目黒区立不動小学校
目黒区立不動小学校 5年生 122名
日時:2025年2月3日(月)①10:00~10:40/②11:00~11:40(各40分)
出演:ぱんだウインドオーケストラメンバーによる木管五重奏
高橋なつ美(フルート)、照沼夢輝(クラリネット)、荒木良太(オーボエ)、皆神陽太(ファゴット)、堀口はるな(ホルン)
【プログラム】
プーランク:ノヴェレッテ
~楽器紹介~
石川亮太編曲:山の音楽家じゅんばん協奏曲
リチャード・ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック より
~質問コーナー~
ハイドン:ディヴェルティメント
【アンコール】
目黒区立不動小学校 校歌
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
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目黒区不動小学校でぱんだウインドオーケストラメンバーによる木管五重奏のアウトリーチを実施してきました。
対象となる5年生は122名と児童数が多いのですが、会場は広い体育館ではなく演奏や出演者の表情を間近で体験できる教室で、2クラス毎に分かれての開催となりました。
2回開催ということで、少し短い40分プログラムですが、木管楽器の魅力を演奏や解説、質問コーナーなどを交えながら、たっぷりお届けします。
まずは、プーランクの《ノヴェレッテ》
コンサートの始まりにぴったりの、快活で明るい木管楽器のアンサンブルをお楽しみいただきます。
木管楽器と紹介があったけど、金属でできている楽器もありますね。
ホルン以外は全て木管楽器。金属で出来ているフルートは最初木で作られていましたが、大きな音が出せるように改良されて今のように金属で作られるようになりました。「皆が持っているゲームのスイッチやスマートフォンも新しくヴァージョンアップしていくよね?それと同じように楽器も変化して今の形になっています。」と児童たちにわかりやすく教えてくれます。
一つひとつの楽器の特徴を解説していただきながら、その音色も聴かせてくれました。今回は子どもたちが連合音楽会で演奏したことのある 風の谷のナウシカの《鳥の人》のフレーズを演奏してもらい、楽器毎の音色の違いに耳を傾けます。
それぞれの楽器を学んだあとは、木管五重奏のアンサンブルを堪能できる曲たちをご紹介。
聴いたことのない曲でも鑑賞のサポートとなるように、音楽的な解説も交えながら進行します。
《山の音楽家じゅんばん協奏曲》
タイトルに「協奏曲」とついていますね、これはソリストがいる形で一緒に演奏する曲のことを指します。木管五重奏を構成する楽器がそれぞれ主役になって有名な旋律を順番に奏でていくので、楽器について学んだあと、実際にそれぞれの役割や音色の違いを意識しながら鑑賞している児童も多くいたようです。
ハイドン作曲《ディヴェルティメント》
今回は第1楽章と第2楽章を演奏しましたが、楽章ごとで曲のテンポや雰囲気が変わっているところにも注目しながら聴いてもらいました。
最後に質問コーナー。
「その楽器を選んだ理由は?」という問いかけには、「お父さんが昔吹いていたことがあるから」や「のだめカンタービレが流行っていてその影響で」、「楽器の見た目が好きだから」など始めた理由は十人十色。
今回鑑賞してくださった皆さんもこれから色々な物に興味を持って、臆せず挑戦していって欲しいですね。そして、このアウトリーチなどの活動がそのきっかけの一つになっていれば幸いです。
事業課 井上
児童たちの感想
●今日は私たちのためにワンダフルな演奏をありがとうございます。知っている曲や知らない曲もありましたが、知らない曲でも心に残る演奏でした。楽器の個性が出ていてとてもすごかったです。まるで楽器がしゃべっている様でした。
●私は今まで音楽に興味がなく、ただ授業中に楽器を弾いたり、歌ったりするだけでした。しかし、今回の木管五重奏の音色を聴いてガラッと変わりました。五人の皆さんが楽しそうに活き活きと楽器を弾いているところを見て、とても感動しました。また来てくださることを期待しています。
●本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。一つ一つの楽器が響いていて、聴いていて気持ちよかったです。楽器の説明もとても分かりやすく、どの楽器がどんな音を出すかもわかりました。これからも頑張ってください。
●《山の音楽家じゅんばん協奏曲》のクラリネットのパートの時、照沼さんの手の指の動きが速く、それでも精度と強弱がしっかりしているのがすごかった。そして、全ての奏者の表現能力がとてつもなく凄くて見ていて楽しかった。高い音と低い音が合わさってとてもきれいな音色になっていた。
●みんな音が合わさっていてすごかった。息を吸っている音がすごく聞こえたから、息をかなり使うことが分かった。木管楽器なのに金属なのなんでだろうと思っていたけど、昔は木管だったということが分かった。
●今日はありがとうございました。フルートの音が私は好きになりました。私は連合音楽会で《鳥の人》のリコーダーをやりましたが、その中に入っていない楽器で演奏するとやっぱりまた違う気持ちになりました。
●みんなとても音が響いていて綺麗でした。中でも一番気に入っている楽器はオーボエで、二つに分かれるファゴットもとてもかっこよかったです。最後に校歌を演奏してくれたのも嬉しかったです。ありがとうございました。